F-LIVE2 矢竹さんによる実演!その2「女性フィギュアの塗装」

いやぁ・・ずいぶんおまたせいたいました。
矢竹さんの塗装実演レポートその2でございます。

実は、僕自身がすごく
みたかったんですよねぇ・・・
目の描いておられるところ
肌とか、矢竹さんにとっては
普通の作業が
僕にとってはとても興味があるところでした。
きっと、みなさんも
そこが気になりますって
ところでしょ?

というわけで、実演レポートです。
が!いろいろと
写真が残念だったり
記憶があいまいなところが
説明が不足します。
とくに、使用されていた色に関しては
うろ覚えなので、さらっと
読んでくださいね。
すいません。(^^;;;

今回塗装されるキットはタナベシンさんの
ヘレサと従者たちのヘレサです。
大きさは10センチ強といったところでしょうか。

矢竹さんは
最初に目を描くそうで
エナメル塗料で
塗装を開始!

プライマーは、フィニッシャーズの
マルチプライマーをつかってはるそうで
絶対はがれるような底面などには
スポット50というプライマーをつかっているそうです。

注目すべきは
やっぱり筆さばきですよね。
筆先がぶれないように
しっかりと手をそえておられます。

塗料はタミヤの
つや消しエナメルです。
確認できる範囲で
持参されていた塗料で
つやアリだったのは
パープルだけでした。

人の白目の部分は
真っ白ではなく
グレーだそうで
子供の綺麗な目は
水色だそうです。
なので、今回は
ブルーとホワイトを
混色して
水色で塗装されてました。

白目の部分の
塗装が終わった
ヘレサです。
もう、
肉眼でわかるくらいに
水色ですね~。

次は
瞳の輪郭を
描いていきます。

綺麗に
円が描かれて
いますよねぇ・・

次に虹彩(いわゆる
目の色)を
描いていかれました。
暗い色と明るい色で
光と影を
描き込んでいくとのこと。
確かに人の目をよく見ると
中心の瞳孔にむかって
柄のようなのがありますよね。
それにも濃淡や明暗が
あるんですが、それを
描き込んでいくことで
よりリアルになるんでしょうね。

そして
最後に瞳の中央にある
瞳孔を書いて
目の塗装は終了です。
たぶん、瞳の色は
フラットイエロー・・
だったはず(^^;
ここから、
グッスマの
解決ゾルをつかって
目をマスキングしていきます。

矢竹さんの
癖なのかなと思いますが
筆先を左手の甲で
ならされていました。
グッスマのゾルをつける前には
ブラシエイドをつけて
筆先を手の甲で整え
ヘレサの瞳に
ゾルをのせてはりました。

ブラシエイドは筆を、コートしてくれるそうで
ゾルを使うときにはとても、便利だそう。
使った後もブラシエイドをつけて
お掃除すると綺麗にとれるので
ブラシエイド便利です。
イタチの毛の筆とかもそうですが
使った後は溶剤などで塗料を落として
ブラシエイドでまた洗います。
その後、水でゆすいで
筆先をそろえて乾燥させると
使い捨ての筆でも、長持ちしますんで
面倒といわずに、ね?お掃除しましょう♪

そうそう、これは先日文具と模型のタギミさんにて
うかがったお話なんですが、
ブラシエイドは、洗浄につかうので
いろんな、塗料や溶剤もはいっていきます。
どんどん色が汚くなってきますし
成分もどんどん最初のブラシエイドと
比率がかわっていきますが
成分の半分くらいが他の成分になっても
まだつかえるという話をメーカーさんから
きいたと伺い・・・ブラシエイドすげー!!と思いましたね♪

僕も、グッスマの解決ゾルは
筆でぬれると聞いていたのですが
筆がだめになるかも・・どうやって使ったあと
綺麗にするのか知らなかったので
教えてもらえてよかった!!

と、ブラシエイドだけで長くなってしまいましたね(^^;

実演の時間も
後ろが決まってましたので
エアーで時折
塗料の乾燥をうながしつつ
お客さんたちと笑顔で
話す矢竹さん。
でも、これだけは
真剣に!
という作業のときは
スイマセン、ちょっと
だまりますねって
一言断って作業されてました~。

なんというか
ペインターでスカルプターで
そして、
パフォーマーですよね。
プロだなー!!

と、ここで矢竹さんが
つかっておられる
ハンドピースをご紹介。
エアーテックス・ハンドピース 281と381だそうです。
ハンザ(HANSA)って何かといいますと・・
上付きのトリガータイプのハンドピースです。
ダブルアクションの
ハンドピースと形は似ていますが
トリガー式なんですよね。
これが矢竹さん自身は使いやすいそうですが
これが絶対とはすすめてはおられません。
やっぱり、使ってみて使いやすい!と感じられるもの、
手になじむものが一番!
でも、いい道具を使うことで初心者の方や
腕に自身のない方には、足りない部分を
道具がフォローしてくれるので、僕も
多少値段がはっても、よいものを買うことをオススメします。

目が赤いですが
これは、グッスマのゾルが
乾燥して
こんな色になっているんです。

肌の塗装には
普段、クレオスの茶色に近い
赤よりの茶色を
最初に塗装されるそうです・・・が
当日は、説明されながら
机にならんだ塗料を探してはりましたが
お客さんに、忘れてきたの?と
つっこまれる場面もw
ということで、代用でピンクを
ふくことになりました。

すんごい
やさしいエアーで
髪の生え際
服と肌の際から
色をのせておられました。
矢竹さんは
ニードルむきだし派
蓋なし派のようですが
僕は、蓋はしないと
こぼしちゃいますね(^^;;

ハンドピースのニードルをむきだしに
塗装するわけは
先端にたまった塗料が
だまになって吹き出て
せっかく綺麗に塗装した面に
ぽつっとだまがでてしまうのを
防ぐためです。
そういうことにならないように極限までに
配慮した結果、ニードルむき出しになるわけですね。
ハンザはトリガー式なので
ダブルアクションなどよりは
リスクは少ないといわれていますが
それでも、100%とはいえないので
ニードルをむき出して塗装されているそうです。

ここから
どんな色
のせていかれたのか
すっかり
すっぽり
記憶にないんですー
ご、ごめんなさい(^^;
うぐぐ
たしか、オレンジ系の
フレッシュと
さらにオレンジ系だけど
白がおおめの
フレッシュをかさねていか
れていたと思われます・・・

肌を塗り終えて
目のマスキングを
とりのぞいた状態の
ヘレサです。

いわゆる
ノーメイクな
状態ですよね。

ここから、
化粧するように
塗装されていくのですが
すんごいかわるんですよ。
ほんと、女性は
化粧で変わるってホント
ですよね・・

まぶたの
うらが見えてるところも
塗装されてます。
そこから、上まつげ
下まつげ、そして
まゆげもエナメルで塗装
されてましたー!

はい、まつげと眉毛を
終了したところです。

う、うつくしい・・・。

アングルをかえて・・

たくさんの
細かい線が
まつげと眉毛を
構成してるのが
わかりますね。

次に
唇を
ぷるんと
エナメルで
塗装されて・・・

 

ここから、
血管と
そばかすを
追加・・

血管は青緑な
色なんですが
実際は肌がそのうえに
あるので、フレッシュと
混色して描き込んで
しまうそうです。

髪はたしか
エナメルブラウンで
さくっと
塗っておられた
気がします。

血管は画像
左の首筋から
胸元をご注目!
そばかすは
右目の下あたりを
ご注目!

はい!
実演終了です。
ほんと
なんの説明も
なく画像だけをみたら
映画のワンシーンを
きりとったみたい。

リアルです・・ごくり。

たくさんのギャラリーにかこまれて
すごいプレッシャーの中
これだけできるって
ほんとに、すごいですよね。

数年に1度でもいいので
また実演を見せていただけると、
うれしいです。。
 
F-LIVE2の主催者の大山竜さんの
ブログにもレポートがのっています。
ほかにも掲載されてる方がいると思うので
チェックしてみてくださいね。
色のこととか
わかることもあると思いますし!

というわけで、
このへんで・・・

長々となってしまいましたが
ありがとうございました~!

このような貴重なイベントを開催してくださった方々に
感謝です!!